●2024.6.15(土)ー6.23(日)10:00-18:00 17日(月)休館・最終日は15時まで
●アミューズメント佐渡 展示室・小ホール
● 入場無料
●オープニングセレモニー:【巨大杉でつながる島々】6.15(
小原比呂志(屋久島アカデミー代表理事)、野邉一寛(
主催|佐渡南ロータリークラブ
共催|佐渡市
後援|(一社)佐渡観光交流機構、佐渡ジオパーク推進協議会、
2024.3.28 6月10-12日に佐渡島でツアーを行います.まだ余裕がありますのでお申し込みください.大野亀のトビシマカンゾウ,石名の天然スギ(写真),佐渡金山,トキの森公園など巡ります.夜は,佐渡島の自然に関するセミナーも準備しています.
大幅値下げになり,催行が決まりました.あと,若干名の参加が可能です.
2024.2.25
2月23日から25日に福島の只見で只見町と風の旅行社主催の冬のツアーが行われました.日本有数の豪雪地帯の森林景観を観察しました.雪崩が削り出した独特の地形は冬の時期にはっきりと見ることができます.雪の中で冬を越すユキツバキは,雪圧で地面にピッタリと押し付けられています.昔から只見の人々は,この冬の時期に夏に採集した植物を利用して多くの民具を作成してきました.今回,体験した雪の上を歩く時に利用するカンジキも作成してきました.また,マタタビやアケビのつる,オミグルミの樹皮,ミヤマカンスゲ(ひろろ),アカソなどを利用して籠なども作成してきました.今回,アケビのツルを使って,参加者は思い思いの作品作りを体験しました.
秩父の大山沢渓畔林において,研究者たちが40年近くにわたる森林の変化をフィールドにおける長期モニタリング調査で明らかにした.40年前はニホンジカも稀に目撃する程度であった.林床を高茎草本やシダ類が鬱蒼と覆っていた.それが,2000年あたりを境に林床植生が急激に減少し,匍匐性昆虫や鳥類層も近年,大きく変化しつつある.樹木の種子生産量も,長期的変動を示し始めた.この本は長年にわたる渓畔林の変化とそこで生活している樹木の生活史を克明に表したものである.
Ecological Research Monographs
Long-Term Ecosystem Changes in Riparian Forests
Editors: Sakio, Hitoshi (Ed.) (2020)
下記から無料でダウンロードできます.
2024.1.1
新年おめでとうございます.本年もよろしくお願いします.今年も新潟大学佐渡自然共生科学センターのフェローとして演習林で研究を続けるとともに,Botanical Academyにおいて,専門学校の非常勤講師,自然ガイド,オンラインセミナーや講演,執筆などを行う予定です.
1)佐渡自然共生科学センターフェローとしてセンターのサポートを続けていきます.
2)昨年は天野尚さんの写真のアイポート佐渡への展示やドンデン高原を未来に残したい草原の里100選へ登録することに貢献できました.また,佐渡植物園ボタニカル・フェスへの参加や佐渡博物館での牧野富太郎検閲標本の展示などに貢献することができました.今年はこれらの活動を発展させて佐渡自然史博物館の実現に向けて邁進したいと思います.
3)佐渡島,屋久島,只見などで自然をめぐるツアーにアテンダントとして参加します.冬の只見ツアーは2月23−25日で,すでに申し込みが始まっています(https://www.kaze-travel.co.jp/oz-d-tadami-mori-2.html).佐渡島は6月10−12日に行われます.
4)只見ユネスコエコパークの支援を継続していきます.1月12日20時には,世界仮想旅行社でオンラインで冬の只見を紹介します.(https://peatix.com/event/3791966).
5)研究では,引き続き佐渡島,秩父,屋久島,只見などで調査を行います.実習では只見,佐渡島,屋久島など計画しています.昨年は,以下の4論文と1書籍の編集を行いました.今年も,論文とともに書籍の出版に関わりたいと思います.
Hitoshi Sakio, Ayumi Kon, Masako Kubo, Yosuke Nakano (2023) Long-term fluctuations and mechanisms of seed production of riparian tree canopy species. Ecological Research 38:370–385. https://doi.org/10.1111/1440-1703.12393
Atsushi Ohwaki, Takahiro Ishikawa, Seiji Morita, Yutaro Okatsu, Yosuke Nakano, Hitoshi Sakio (2023) The effects of heterogeneity created by treefall, landslide, and stream on ground beetle assemblages in a primary beech forest. Forest Ecology and Management 547: https://doi.org/10.1016/j.foreco.2023.121394
崎尾均・増澤武弘 (2023) 富士山森林限界一過去・現在・未来一.富士学研究18:89-99.
崎尾均・上村こころ・中野陽介 (2023) 伊南川におけるハリエンジュとヤナギ類の実生の耐水性と細枝による栄養繁殖能力.保全生態学研究 28:347-357. https://doi.org/10.18960/hozen.2225
『愛しの生態系.植生学会編』文一総合出版
6)佐渡国際トライアスロンBに出場し,昨年に続きオンヨネカップを受賞しました.今年も,体をしっかり仕上げて出場する予定です.
2023.12.22
来年2月23日から25日に福島の只見冬のツアーが行われます。日本有数の豪雪地帯の生活を体験します。カンジキで雪の上を歩いたり、マタタビのつる細工を体験したりします。すでに申し込みが始まっています。
2023.11.18
富士学研究に,富士山の森林限界の植生の動態に関する総説を掲載しました.共著も含めて,今年4本目の論文です.投稿中が3本,準備中が2本です.
2023.11.18
第13回サイエンスカフェの案内です.今回は,隠岐ユネスコ世界ジオパークの紹介です.隠岐諸島の眼を見張る地形や森林植生を楽しんでください.
2023.11.7
佐渡出身以外のどなたでも参加できますので,お気軽にお越しください.
2023.10.29
11月3日から5日まで,東京都文京区の東京大学附属小石川植物園(入園料500円)で小石川植物祭が開催されます.私は3日間,下記の時間でワークショップを行います.植物園の樹木生き方を説明しながら参加者と対話していく内容です.園内の柴田記念館では牧野富太郎展が開催されています.
11月3日
A 9:30 - 10:30 ¥500 (風や鳥による種子の旅)
B 11:00 - 12:00 ¥500 (世界に広がる樹木の旅)
C 13:00 - 15:00 ¥2000 (スペシャル・ツアー)
11月4日
B 9:30 - 10:30 ¥500 (世界に広がる樹木の旅)
A 11:00 - 12:00 ¥500 (風や鳥による種子の旅)
C 13:00 - 15:00 ¥2000 (スペシャル・ツアー)
11月5日
A 9:30 - 10:30 ¥500 (風や鳥による種子の旅)
B 11:00 - 12:00 ¥500 (世界に広がる樹木の旅)
定員 各回15名
2023.9.20
自然首都、只見ユネスコエコパークで10月27ー29日にモニターツアーが開催されます。私が3日間、同行して自然解説を行います。ブナ林散策,田子倉湖クルージング,絶滅危惧種ユビソヤナギ林,農家民宿での昼食など.詳しくは風の旅行社まで。
KAZE-TRAVEL.CO.JP
【現地集合】紅葉真っ盛り、奥会津・只見の自然と食を学ぶ旅3日間
2023.9.8
福島県の只見町を流れる伊南川のヤナギ類とハリエンジュの実生の耐水性と枝の栄養繁殖に関する論文が,保全生態学研究に早期公開されました.シロヤナギの実生は冠水で10日以上生存するのに対して,ハリエンジュはわずか2日余りで枯死しました.滞水環境ではハリエンジュの根系の発達が著しく抑制されました.低木のヤナギ類やオノエヤナギ・シロヤナギは切り枝から発根やシュートの発生が生じたのに対して,ハリエンジュやユビソヤナギ・オオバヤナギからはほとんど発生しませんでした.つまり,ハリエンジュや後者のヤナギ類は枝による栄養繁殖が行えないことが明らかになりました.Ecological Researchに続いて今年2つ目の論文です.現在,共著も含めて2つの論文が受理されており,2つの論文が審査中,2つの論文が投稿準備中です.
https://www.jstage.jst.go.jp/.../advpub.../_article/-char/ja
2023.9.3
猛暑の中で行われた佐渡国際トライアスロンのBタイプ(スイム2km,バイク108k m,ラン21km)に出場し,無事制限時間内に完走しました.これが私の6回目のトライアスロンでしたが,スイムとランで最高記録を出しました.また,トキマラソン,ロングライド.オープンウォータースイミングを完走し,王手をかけていたオンヨネカップ(佐渡4大長距離イベント完走)の表彰も受けました.オンヨネカップの獲得で,来年の佐渡トライアスロンの出場権も得ることができました.今回の大会には2000人近くのアスリートが参加しましたが,この大会を支えていただいた佐渡市をはじめ多くのスタッフやボランティアの方々の努力には頭が下がる思いです.本当にありがとうございました.また,当日,沿道で応援していただいた多くの方にも感謝いたします.
2023.8.23
【森と水のつながりを訪ねて~自然首都只見/秋の旅へ】オンラインツアーを開催します!
自然首都』と呼ばれる、福島県の只見町。そこで見る森と水のつながりは、自然への新しい視点を与えてくれます。今年、朝のドラマでも人気となった『植物』から広がる、秋の旅。私がナビゲートします。
日時:8月25日(金)20:00-
参加無料
詳しくはこちらから
2023.6.2
下記の書籍を編集,執筆しました.生態系の基礎をつくるのは植物.その植物を軸に自然のしくみを研究するのが「植生学」.そんな植生学の研究者たちが,北海道から奄美まで,全国の特徴ある自然30か所を厳選! ちょっと見にはわからない自然の動きを感じ,景色をもっと味わおう.SDGsや高校生物で学ぶ「植生」「生態系」の資料にも.
■目次
世界遺産の生態系
屋久島:雨の島のすごい生態系 奄美大島:本州や九州と似ているけどちがう照葉樹林
小笠原諸島:生きものの進化過程が見える乾性低木林
知床:シカを減らすとどうなるか 白神山地:深きブナの森に囲まれた小さなお花畑
火山の国の植物たち
富士山:森林限界は上昇する 桜島:溶岩がつくる一次遷移のタイムラプス
三宅島・御蔵島:火山と照葉樹林の島々
海と植物
山陰海岸・鳥取砂丘:砂浜の植物をどう守る? 佐渡島:風雪がつくり出した芸術作品――異形の天然スギ
東日本大震災の被災海岸:大津波から、着々と回復中
寒さと植物
石鎚山:西日本最高峰に残された森林と草原 北アルプス:上高地と乗鞍、違いを比べてみよう
八ヶ岳:氷期から現在へ――生きた化石たちが語る日本の植生変遷 後立山:高山のお花畑 植物たちの逃避地
青葉山:仙台城の御裏林・青葉山
樹木のない自然
都井岬:続かないはずの放牧が300年以上続いた草地の謎 裏砂漠:日本に砂漠? 自然の変化を見守る楽しみ
尾瀬:変わりゆく湿原植物の宝庫 小清水原生花園: 野焼きで守る元祖原生花園
道東:道東湿原めぐり
シカの脅威を考える
大台ヶ原:樹木とササとシカの相互作用が森林を変える 春日山:文化を育む照葉樹林とシカの葛藤
綾:残された綾の照葉樹林
人のくらしの中で
阿蘇:阿蘇に広がる草原の植物のすみ場所をつくるさまざまな攪乱 淡路島:棚田の畦畔を彩る植物
淡路島:ため池の淡路島。文化的景観と生態系をどう残す? 冠島:オオミズナギドリと島の森
静岡県の茶草場、武蔵野の雑木林:農業により育まれる二次的自然
2023.4.26
第8回サイエンスカフェのお知らせです。今回は、朝ドラのらんまんで話題彷彿の牧野富太郎を取り上げます。牧野博士は、佐渡島にも植物採集に来られて、ヤマトグサを確認しています。また佐渡植物園の設立にも関わっています.高知の牧野植物園や東大小石川植物園も紹介します。
2023.3.28
佐渡島の素晴らしい春植物を愛でてみませんか.金北山上り口からゆっくりと花を見たり,写真を撮ったりしながら散策します.カタクリ,キクザキイチゲ,ショウジョウバカマ,エンレイソウ,オオミスミソウなど咲き乱れています.春に咲いている花々を,3つの生き方に分けて解説します.
2023.3.5
屋久島の低地照葉樹林の渓流域の管理に関して,セミナーと現地検討会に行ってきました.写真は椨川流域の地スギの皆伐跡地です.戦後,分収造林でスギが植栽されました.写真の奥には,椨川の天然の照葉樹林があり,.多くの希少植物が生息しています.この河川沿いに保護区が設定され,その周り,50m幅の禁伐区域が設けられています.ここでは,分収造林地であったために禁伐区域も伐採されましたが,伐採地は照葉樹の天然林に誘導していくということです.屋久島は全島がユネスコエコパークに登録されていますが,環境省が目指している国立公園区域の拡大や,30by30を実現していくためにも,屋久島全島の国立公園を目指していくべきでしょう.
2023.2.3
先月暴風雪で延期になった今年最初のサイエンスカフェです.今回のテーマは,タケです.昨年末の,佐渡の長期の停電についても,竹林との関係から話をします.
2023.1.1
新年おめでとうございます.本年もよろしくお願いします.今年も新潟大学佐渡自然共生科学センターのフェローとして演習林に研究室を持って研究を続けるとともに,Botanical Academyにおいて,専門学校の非常勤講師,オンラインセミナーや講演,執筆などを行う予定です.昨年の達成状況を振り返ると共に,今年の目標を立ててみました.
1)佐渡自然共生科学センターフェローとしてサポートを続けていきます.
2)佐渡自然史博物館構想は温め続けたままですが,佐渡のさまざまな植物関係者との連携が進み,佐渡植物園でボタニカル・フェスを開催するなど,基礎を広げつつあります.今年は,佐渡博物館で植物の企画展示など行えればと思います.
3)サイエンスカフェを継続して開催します.また,佐渡島,屋久島,只見で自然をめぐるツアーを予定しています.
4)只見ユネスコエコパークの支援を継続していきます.1月20日20時には,世界仮想旅行社でオンラインで冬の只見を紹介します.
5)研究では,引き続き秩父の渓畔林,屋久島,只見などで調査を行います.実習では只見,佐渡島,屋久島など計画しています.昨年は,以下の2本の論文と書籍の編集を行いました.今年も,論文とともに書籍の出版に関わりたいと思います.
Flowering and fruiting of the dioecious canopy tree Cercidiphyllum japonicum over an 8-year period in central Japan.
Journal of Forest Research 27(1):45-52
Is the High Proportion of Males in a Population of the Self- Incompatible Fraxinus platypoda (Oleaceae) Indicative of True Androdioecy or Cryptic-Dioecy?
Plants 11:753 https://www.mdpi.com/2223-7747/11/6/753/htm
『よくわかる佐渡ジオパーク~自然とひとの暮らし~』文一総合出版
『沼ノ平総合学術調査報告書』 只見の自然10号(只見町ブナセンター紀要)
『屋久島におけるサツキの分布特性と生存戦略』屋久島通信80:4-5
6)昨年は3年ぶりに佐渡国際トライアスロンに出場し,オンヨネカップを受賞しました.今年もマイペースで挑戦します.
7)コロナが終息すれば海外に行きたいです.定番のオーストラリアの他にも.
8)映画,音楽,佐渡の芸能を楽しみです.昨秋には佐渡の人形浄瑠璃の屋久島公演を実現させました.
2022.8.26
9月25日に佐渡島の外海府の天然杉エコツアーが開催されます.私が講師を行うスペシャルツアーになります.圧倒される天然杉と神秘的な森林をお楽しみください.下記からお申し込みください.https://enjoysado.net/experience/detail.php?eid=261
2022.7.6
先月から,佐渡島でサイエンスカフェを始めました.カフェを2時間程度借り切って,森林や植物に関する話題でトークをし,参加者と意見交換するというものです.15名程度の定員ですので,一人一人の顔を見て話すことができるとともに,質問やコメントなどもトークの最中に自由にすることができますので,理解も深まると思っています.第一回は,佐渡テレビや新潟日報の記者も取材に来ていただき,賑やかに開催することができました.第二回は,大谷翔平ばりの,二刀流で生きる!天然スギと題して,屋久島のスギと佐渡島のスギを対比して話します.両津のおにカフェで7月19日19時から開催です.
2022.6.7
福島県只見町の地すべり地帯の沼ノ平で、2017-2020年の4年間に実施された沼ノ平総合学術調査の報告書が、只見の自然10号(只見町ブナセンター紀要)として発行されました。沼ノ平では長期にわたって連続的な地形変動が生じており,それによって形成された複雑な地形が生物の多様性に大きな影響を与えていることが明らかになってきました.421種の維管束植物が確認され,これまで只見町で確認された植物の35%にあたります.只見町の0.4%の面積の沼ノ平に35%の維管束植物が分布していました.私は、調査団長として植物部門の調査を担当し,全体の編集に関わりました。内容は、地すべりの動態、植物、動物と多岐にわたっています。全ページがカラー印刷で200ページほどです。購入希望のかたは、只見町ブナセンターまで申し込んで下さい(税込3000円+送料)。
2022.4.10
来月,佐渡島で私が講師をする,
2022.3.30
新刊の紹介です。
佐渡ジオパーク推進協議会編
『よくわかる佐渡ジオパーク~自然とひとの暮らし~』
文一総合出版1500円+税
執筆者 相田満久
編集委員•執筆協力者
渡邉剛忠•池田雄彦•崎尾均•中川清太郎•藤林紀枝•松岡篤
佐渡の日本ジオパーク認定は2013年で、来年10年目になります。ジオ10周年は、「佐渡まるごとミュージアム」への転換年でも有り、自然と文化・暮らしに関わる「ジオ=大地の物語・営み」が、どのように複合的に展開されるか、学術的根拠(特に総合自然科学=地学・植物学・動物学のみならず、海洋学・水文学・人文学・歴史学)に基づいた深みのある展開が待たれます。「自然史博物館の全島展開」の勧めでもあります。
章編成は①島時代(300万年前~現在)、②太古(3億~1億年前)、③大陸時代(3400~1700万年前)、④海時代(①に至る期間)、そして22サイトの写真・説明・トピックスを挿入し、全ページが図と写真で興味深く新鮮でかつ厭きさせません。「日本の縮図」ともされる佐渡のジオパークの紹介本ですが、島内外佐渡好きの方々の必読書にもなるでしょう。
2022.3.18
今年、2本目の論文をオープンアクセスで出版しました。途端に,引用文献のフランスの研究者から共同研究の依頼が来ました.オープンアクセス恐るべし.
https://www.mdpi.com/2223-7747/11/6/753/htm
シオジというモクセイ科トネリコ属の冷温帯の渓流沿いに分布する樹高30mを超える樹木の性表現を明らかにしました。雄と両性の個体があり、形態的にも機能的にも雄と両性であることがわかりました。つまり、雄の個体はおしべだけをもつ雄花、両性の個体はおしべとめしべをもつ花をもっており、両方の個体のおしべの花粉が、発芽能力があり、種子を生産できました。機能的に雄性両性異株の植物は数えるほどしかなく、両性(サクラのように一つの花におしべとめしべがある種など)から雌雄異株(キウイフルーツのように雄の木と雌の木がある種)への進化の途中の段階と考えられています。
2022.3.7
2月24日から今日まで屋久島でサツキの調査を行ってきました.これまでは,名もしれない渓流や山々に駆け入り調査を行ってきました.屋久島のサミット登頂も10座を越えました.調査最終日は,この3年間の調査の締めくくりとして,九州最高峰の宮之浦岳と黒見岳に行き,サツキの分布を調べてきました.この3年間,地元のガイドの方々には大変お世話になり,ありがとうございました.この研究成果は,近々,オンラインで講演する予定です.
2022.1.1
新年おめでとうございます.今年もよろしくお願いします.昨年の3月に新潟大学を退職して,名誉教授またセンターのフェローとして演習林に研究室を持って研究を続けています.また,フリーランサーとしてBotanical Academyを立ち上げて,専門学校の非常勤講師,オンラインセミナーや講演,執筆などを始めました.昨年の目標の達成状況を振り返ると共に,今年の目標を立ててみました.
1)佐渡自然共生科学センターは,3月に後進にバトンタッチしました.今年もフェローとしてサポートを続けていきます.
2)佐渡自然史博物館構想は温め続けたままですが,佐渡のさまざまな植物関係者との連携が進み,佐渡植物園でボタニカル・フェスを開催するなど,基礎を広げつつあります.今年は,佐渡市や地元と連携して植物園の未来を考えていきたいと思います.
3)昨年は只見町のユネスコエコパークの新たな事業として,日本環境専門学校の実習を提案し,実施できました.今年も発展させていきたいと思います.2月4日20時には,世界仮想旅行社でオンラインで只見を紹介します.
4)研究では,フィールドにかなり出た1年でした.秩父の渓畔林,屋久島には2週間滞在してサツキ調査に没頭しました.実習では只見,佐渡島,屋久島で植物を愛でました.昨年は,共著のデータペーパー含めて3本の論文(+報告2本)にとどまりました.今年は,馬力をかけて6本を目指したいと思います.
5)書籍も2本ぐらいは出版社との契約ができるように頑張ります.
6)健康が第1ですので,体のメンテナンスに努めます.
7)昨年もコロナの影響で佐渡長距離系イベントが中止になりました.その中でサマーライドとオータムライドに出場できたのはいい経験になりました.今年こそは,4度目のグランドスラムに挑戦です.
8)英語のスキルアップを図ります.コロナが終息すれば海外に行く予定です.
9)映画,音楽,佐渡の芸能を楽しみます.秋には佐渡の人形浄瑠璃の屋久島公演を実現させたいと思います.
(写真は屋久島モッチョム岳頂上)
2021.11.23-12.7 2週間の間,屋久島でサツキの調査を行ってきました.屋久島としては,珍しく天気に恵まれ,ほとんど雨が降りませんでした.サツキを求めて愛子岳,破沙岳,七五岳,モッチョム岳の険しい山に登頂して,また,冷たい水に浸かって沢歩きをしました.地元のガイドの方にサポートしていただき,多くの場所でサツキを確認することができました.安房川ではカヤックで岸辺を探索しました.
2021.11.7-9 福島の只見町にヤナギ林の調査,ユネスコエコパークの打ち合わせ,ブナ林のトレッキングなど行ってきました.秋晴れに恵まれ,少し汗ばむほどの暖かさで調査は順調に進みました.ハリエンジュが拡大している公園の管理に関しても相談を受け,アドバイスしてきました.広がった根系から,根萌芽がたくさん発生し始めており,管理方法について議論しました.
2021.11.6 佐渡島相川で,NPO法人食と夕日の佐渡島主催の第3回秋の収穫祭で,「佐渡島の植物の不思議を探る」と題して,1時間ほど講演しました.会場には100名近くの方が聴講に来られました.写真の二重の虹はこの公演の前日に相川で出たものです.参加者が一般の市民ということで,内容を噛み砕いた構成にして話しました.佐渡の天然スギの生き様や平安時代から続いていた林間放牧について歴史的な視点から解説しました.わかりやすかったと評判でした.
2021.8.29
来月から,新潟大学の演習林の天然スギを訪れるスペシャル・エコツアーが始まります.私が佐渡島の森林や天然スギの生き様について語ります.ぜひ,佐渡島で森との語らいの1日を楽しんでください.
9/19 千手杉コース(募集9名、最少催行9名)
体験のみ https://enjoysado.net/experience/detail.php?eid=263
往復乗船券付き https://enjoysado.net/experience/detail.php?eid=263&res_pack_flg=1
10/23 内海府コース(募集15名、最少催行5名)
体験のみ https://enjoysado.net/experience/detail.php?eid=262
往復乗船券付き https://enjoysado.net/experience/detail.php?eid=262&res_pack_flg=1
10/25 外海府コース(募集15名、最少催行5名)
体験のみ https://enjoysado.net/experience/detail.php?eid=261
往復乗船券付き https://enjoysado.net/experience/detail.php?eid=261&res_pack_flg=1
2021.6.27
佐渡サマーライド130に参加しました.参加者は200人弱.ロングライドは,2019年9月のトライアスロンで110km走ったのが最後です.天気は小雨が予想されていましたが,曇りで暑くもなく最高のライド日和でした.朝,7時に両津をスタートして,佐和田でおにぎり・味噌汁,相川で蕎麦の食べ放題,入崎で饅頭などのスイーツ,はじき野でカレーライス,ゴールの両津でちらし寿司と食べ放題の1日でした.最後は,ホテル吾妻の温泉につかり疲れを取りました.演習林前では学生が応援してくれました.
2021.6.13
4月1日に遡って,新潟大学名誉教授の称号を授与されました.大学での教育研究だけでなく佐渡自然共生科学センターの管理運営が評価されたのではないかと思います.これからも,新潟大学のみならず佐渡や只見などへの地域貢献も含めて頑張っていただきたいとのエールと受け止めて,初心に帰って活動していきたいと考えています.退職後は,佐渡自然共生科学センターのフェローとして,引き続き演習林に研究室を持って,研究活動を続けています.
2021.6.6
6月3日から6日まで,新潟の日本自然環境専門学校の植物実習を,ユネスコエコパークに登録されている只見町で行いました.森林の毎木調査方法,植生調査方法,樹木の同定方法など,昼間はフィールドで,夜はデータ整理や植物の同定など,かなりのハードスケジュールでした.植物は100種ほど標本を作成して同定しました.最終日の実習報告のプレゼンもしっかりまとまっていました.
2021.5.30
本日,2回目の佐渡島オンラインです.今回は、スギ天然林の生態やエコツアーが話題です。エコツアーガイドの方も出演します.
https://peatix.com/event/1915467/view
2021.5.17
NHKラジオ,石丸謙二郎の山カフェで佐渡島のドンデン山を紹介します.5月22日(土)朝8時半ごろからです.新コーナー「島山 アイランドピークス」で,日本離島センターが選定した,しま山100選から,最初に選ばれました.先週,ドンデン山周辺に取材に行ってきました.尻立山からは,360度の景観が素晴らしく,新潟の弥彦山や角田山も見えました.
2021.4.26
昨夜,世界仮想旅行社主催,佐渡観光交流機構後援の,はじめての佐渡島~自然と歴史に出会う旅をオンラインで開催しました.Botanical Academyの初仕事になりました.申し込み数は330名,実際の参加者は270名ほどでした.日本国内に限らず海外からの参加者もあり,1時間のセミナーのあとの,オンライン二次会も盛況でした.今回は,佐渡の魅力のアウトラインの話でしたので,次回は佐渡の自然に焦点を当てた,少し濃い話をしたいと思います.もちろん,天然スギの話もしっかりとやります.佐渡は今,春の花の花盛りです.早速次回に向けて,取材を始めたいと思います.
私がゲストスピーカーとして,佐渡の魅力を語ります.
【当日のプログラム】
◇日時:4月25日(日)20時~21時
◇オンラインで開催 世界仮想旅行社主催,佐渡観光交流機構後援
◇参加料:無料でご参加頂けます。
・はじめての佐渡島~どんな旅ができるのか
・佐渡島の森と生きものの魅力~日本の縮図といわれる理由は?
※21時に本編終了後、オンライン二次会「佐渡とつながるナイト」も無料で開催します.
https://peatix.com/event/1892669/view
2021.4.1
本日,Botanical Academyを設立しました.フリーランスとして新たな出発をいたしました.事務所は,佐渡島に開所しました.セミナー講師,非常勤講師(大学や専門学校:例えば森林生態学,樹木学),アドバイザー(森林管理,河川管理など),ライター(各種原稿)として,植物や森林に関する業務を行います.全国どこにでもできみますので,ぜひ,お気軽にご利用ください.ご利用は,問い合わせから連絡ください.
2021.3.31
本日,13年間勤務した新潟大学を退職しました.私の研究生活は静岡大学の4年生であった1978年に富士山でカラマツの森林限界の調査から始まりました.卒業後,5年間は埼玉県の林業行政で造林や治山の現場で働き,その後21年間,森林の研究機関で研究を行いました.ここでは,酸性雨や広葉樹の研究を行うとともに,水辺林(渓畔林)のパイオニア研究者として基礎研究や再生・修復技術の開発を行いました.特に秩父のシオジを優占種とした渓畔林では,長期生態学研究の調査地を立ち上げて,30年間森林動態を見続けてきました.2008年に新潟大学農学部の佐渡演習林に赴任しました.演習林では学生実習を担当し,講義では樹木学を行いました.100樹種を超える標本を作成して同定するというハードな講義です.この講義を受講して,樹木に興味を持った学生が私の研究室に来て,研究を行ってくれました.また,2012年からは,佐渡演習林は文部科学省の教育関係共同利用拠点に認定され,全国や海外の大学から実習生を受け入れてきました.これによって,スタッフや予算が増加し,演習林は大きく変貌を遂げました.2019年には,佐渡の3施設が統合して,佐渡自然共生科学センターが発足し,初代センター長に就任しました.森里海が連携した教育や研究を充実させるとともに,シチズンサイエンスの拠点としての佐渡自然史博物館の設立を目指しています.このような演習林の激動期に関われたことは,私に広い視野を与えてくれました.佐渡島では,森林植生や土石流後の渓畔林の研究の他に,樹木の生活史に関する研究を学生たちと行いました.スギ・マタタビ・サワグルミ・ハナイカダ・ヒノキアスナロ・サツキの他に,オオミスミソウや放牧と関連した草原植生なども研究対象としました.また,ユネスコエコパークに登録された福島県只見町でのヤナギ林や地すべり地帯の植生の多様性などの研究も行いました.海外では,アメリカのミシシッピ川河口のニューオーリンズでヌマスギ湿地林の調査をザリガニとジャズとともに楽しみました.2017年には「水辺の樹木誌」を,昨年には「Long-Term Ecosystem Changes in Riparian Forests」を出版し,これまでの研究を振り返ることができました.また,現役最後の年に,40年前から始めた富士山の森林限界の研究成果を発表できたことは,記憶に残り続けると思います.
13年間,佐渡島では自然と戯れ,楽器を奏で,美味しい魚介類や日本酒をいただき,薪能や文弥人形を楽しみ,マラソンや佐渡トライアスロンにも出場し,佐渡を満喫しました.私の長い研究生活では,多くの方々に教育や研究をサポートしていただきました.特に演習林の教職員の皆様には大変お世話になりました.また,新潟大学の多くの学生・院生とフィールドで楽しい時間を過ごさせていただきました.これらの方々に心から感謝いたします.
2021.2.11
新潟大学佐渡自然共生科学センターのシンポジウムを開催します.私は基調講演で富士山の森林限界の40年のモニタリング結果を中心に,気候変動と森林の変化について話をします.この内容は,既に昨年の11月にPlantsからオープンアクセス出版した論文の内容になります.
論文タイトル:
Advancing Timberline on Mt. Fuji between 1978 and 2018
1978年から2018年の間の富士山森林限界の上昇
著者:Hitoshi Sakio / Takehiro Masuzawa
(崎尾均・増澤武弘)
論文リンク:https://doi.org/10.3390/plants9111537
新年おめでとうございます.今年もよろしくお願いします.昨年の目標の達成状況と今年の目標を考えてみました.
1)佐渡自然共生科学センターは2年を経て,形は整ってきました.4月にはセンター長をバトンタッチします.
2)佐渡自然史博物館はボトムアップで動き出しそうです.佐渡植物園の活性化にも貢献します.
3)今年は只見町のユネスコエコパークの新たな事業を提案しました.
4)昨年はコロナの影響で実習が中止になったので,研究に関して,初心に帰って考えることができました.今年は退職しますので,研究に重きをおいた活動をしたいと思います.
5)昨年は,質はともかく4本の論文を出版できましたので,今年も4本を目指します.
6)水辺林の一般書は,原稿を書き上げた上で,出版社に検討してもらいます.
7)健康が第1ですので,体のメンテナンスに努めます.
8)昨年はコロナの影響で全て中止になりましたので,佐渡長距離系イベントのグランドスラムに再挑戦です.
9)オンラインによるレッスンで英語のスキルアップを図ります.
10)あらゆる場面で音楽を楽しみたいです.
2020.11.23
富士山の森林限界の変化に関する論文を恩師の増澤先生と共著でオープンアクセス出版しました.私が静岡大学理学部の4年生の卒業研究で研究を始めてから,2018年までの40年間の研究成果をまとめたものです.温暖化などの気候変動の影響がはっきりと現れています.フィールドにおける長期生態学研究の重要性が示されました.久しぶりの論文ですが,大学教員として最後の年に出版できて良かったと思います.世界的な高山帯の研究者であるChristian Körnerからも称賛のメールが届きました
Advancing Timberline on Mt. Fuji between 1978 and 2018
Hitoshi Sakio and Takehiro Masuzawa
Plants 2020, 9, 1537; doi:10.3390/plants9111537
https://www.mdpi.com/2223-7747/9/11/1537
2020.9.20
今週,下記の番組に出演しますので,ご覧ください.
放送局: NHK BS プレミアム
番組名:捜索4年! 屋久島“伝説の超巨大杉”完全版
放送予定:2020年9月26日(土) 午後6:00~午後7:30 (90分)
世界遺産屋久島。その奥深くにある縄文杉は幹周り16mを超える島一番の巨木だ。実は島には縄文杉を超える超巨大杉がまだあるという噂が絶えない。だが島の奥地はあまりにも深く険しい。そこで最新技術を投入し空から森をスキャン。科学の目を手がかりに前人未到の奥地へ分け入る。何日も森を歩き続け、ケタ外れの巨木を次々と発見。そしてついに、伝説の超巨大杉にも遭遇!足かけ4年に渡った大捜索の全貌に迫る。
語り/高橋克実,井上あさひ
2020.5.21
Springer 社から専門書籍を編集出版いたしました.本書籍は,私が研究グループのこれまでの研究成果を英文書籍として出版したものです.この書籍は,オープンアクセスですので,世界中誰でも無料でダウンロードできます.コロナウイルスで大変な時期に,多くの専門家に無料で読んでいただければと思います.
書名 Long-Term Ecosystem Changes in Riparian Forests
編著者 Hitoshi Sakio
出版社 Springer
価格 無料でダウンロード
30年以上にわたる埼玉県の秩父山地の渓畔林の研究成果をまとめたもので,樹木や草本の生活史,共存,地表徘徊性昆虫,鳥類などの長期間の変化などがトピックです.ニホンジカが森林植生に及ぼす影響や温暖化が樹木の繁殖に与える影響も明らかにしています.カラー写真も多用しているので,楽しんでいただければと思います.下記からダウンロードできます.
https://link.springer.com/book/10.1007/978-981-15-3009-8
2020.4.18
コロナウイルス の影響で全国に非常事態宣言が出ました.新潟大学では,20日から講義が始まりますが,全てZoomなどを使用した遠隔授業になります.教職員も5月31日までは,交代勤務や在宅勤務になります.佐渡島と本州との往来も自粛せねばならず,これから島流の生活が始まります.病院に予防接種に行くにも,本州から移動して2週間経たないと断られます.すでに,連休明けまで閉店している店も見受けられます.これまで経験したことのない,非日常が始まりますが,健康には気をつけて乗り切りたいと思います.
2020.2.19
来年の4年生の卒業研究でサツキの生態調査のために,学生たちと屋久島を訪れました.自動車で屋久島を一周して分布域を調べたり,ガイドの方の情報をもとに,登山も行いました.写真は愛子岳山頂の様子です.2,3日前に積雪があり,山頂までの登山も大変でしたが,山頂周辺にはサツキ群落が広がっていました.
2020.2.4
Springerから出版予定の本の表紙ができました.今年の夏頃に,オープンアクセスで出版される予定です.
2020.1.26
今年の10大目標
大学最後の年として,以下の目標を目指しながら,退職後の計画を立てること
1)佐渡自然共生科学センターの充実
2)佐渡自然史博物館(仮称)の実現を目指す
3)只見町のユネスコエコパークの発展に寄与すること
4)初心に戻って研究を楽しむこと
5)今年こそ論文を4本出版すること
6)水辺林の一般書を出版すること
7)健康を維持すること
8)佐渡長距離系イベントのグランドスラムの4連覇に挑むこと
9)英語のスキルアップを行うこと
10)音楽を楽しむこと
2020.1.18
「世界遺産 屋久島 伝説の巨大杉を探せ!」に出演予定です。昨年10月に1週間、NHKの撮影チームに参加して屋久杉を探索してきました。
放送日時 1月27日(月)夜8時 NHKBSプレミアム「ワイルドライフ」
https://www4.nhk.or.jp/wildlife/
世界遺産・屋久島。島の大半は険しい山岳地帯で、容易に立ち入ることは今もできない。この自然の豊かさを象徴するのが、山間部に分布する樹齢千年以上の巨木「屋久杉」。有名な縄文杉は幹周り16m以上。島にはこれをさらに上回る巨大杉を見た、という人もいるが、正確な記録はなく確かめられない。今回最新技術も駆使して徹底調査。これまでの記録をうち破る超巨大杉を次々と発見しながら、生きものたちを育む巨木の秘密に迫る。
2019.12.31
昨年立てた目標を振り返ってみました.
1)佐渡自然共生科学センターの立ち上げ
4月1日にセンターが発足して,形だけは作り上げましたが,実質的な活動はこれからです
2)健康を維持すること
センター長の激務のせいか,人間ドックであちこち引っかかりました
3)スイスやマダガスカルとの研究交流を進めること
ケヤキ・サワグルミ プロジェクトのワークショップに参加しました.また,マダガスカルのアンタナナリボ大学を訪問しました.
4)今年こそ論文を4本出版すること
共著一本に終わりました
5)水辺林研究の英文著書をSpringerから出版すること
全て原稿を提出して,数ヶ月後に出版予定です
6)佐渡長距離系イベントのグランドスラムの3連覇に挑むこと
見事に3連覇達成
7)只見町のユネスコエコパークの発展に寄与すること
支援委員会や沼ノ平総合学術調査に参加しました
8)多くのステージで音楽を披露すること
ケーナを持ち歩いて機会があるごとに演奏しました
9)英語のスキルアップを行うこと
機会があれば積極的に話しました
2019.11.30
2年前から編集を行っていた著書が脱稿し,出版社に原稿を送りました.Long-Term Ecosystem Changes in Riparian Forestsで秩父の渓畔林で長年研究していた成果をまとめたものです.来年半ばには,出版社からオープンアクセスとして出版予定です.
2019.11.24
只見の伊南川でヤナギ林の調査を行いました.夏の調査の後に大規模な洪水が発生しましたので,その前後で河川の形態がどのように変化したのか,また,この洪水でヤナギがどのような影響を受けたのかを,ドローンによる空撮と現地の調査から明らかにしました.洪水によって河川地形が大きく変わり,多くの稚樹が流されたり,埋没したりしました.
2019.11.9
卒業生たちと自転車で佐渡島を一周しました.両津から出発して,1日目は小佐渡を周り,稲鯨で一泊,翌日は大佐渡を回って両津まで走りました.天気にも恵まれ快適なライドでした.佐渡の周遊道路は坂道が多くありますが,自動車が少なく,走りやすいです.また,海沿いですので,素晴らしい景観が連続します.岩谷口のZ坂から見る海岸線は圧巻です.
2019.10.22
屋久島に屋久スギを見に行ってきました.沢を渡り,テントに泊まり,屋久島の自然を楽しみました.屋久島はスギだけでなく,ツガの大木もあります.ツツジの仲間も多く,ヤクシマシャクナゲ,サクラツツジ,河川沿いにはサツキも分布しています.着生植物も多く,大木には多くの樹木や草本がびっしりついています.年明けにはテレビで放送される予定です.
2019.9.15
樹木学実習が始まりました.新潟大学佐渡演習林で,約100樹種の樹木の標本を作成し同定します.毎年同じような実習を行なっていますが,新しい発見があり,刺激的な実習です.この時期は花こそ少ないですが,多くの樹木が果実をつけており,普段見られない樹木の生活史を垣間見ることができます.詳しくは,樹木学へ.
2019.9.5
尾瀬サミットの後に尾瀬沼や尾瀬ヶ原を歩いて,最後に至仏山に登ってきました.天気は上々でシーズンオフのために尾瀬を訪れている人はほとんどいませんでした.宿泊した山小屋も私一人でした.30年前に尾瀬にきましたが,現在では山小屋も個室で風呂もあり様変わりしていました.
2019.9.3
尾瀬サミットでレクチャーを行いました.このサミットには尾瀬を有する群馬,福島,新潟の3県の知事や環境大臣など尾瀬の関係者100名ほどが参加し,交流を深めました.
2019.9.1
佐渡国際トライアスロンのBコース(スイム2km,バイク108km,ラン21km)を時間内に完走しました.今年も,佐渡の長距離イベントの4戦目をクリアーし,スコットカップを受賞しました.タイムもこれまでのトライアスロンの中では最も早く,特にバイクの時間が短縮されました.このスコットカップの受賞で,来年のトライアスロンの出場資格を得ることができました.
2019.8.26
只見町伊南川のヤナギの実生調査を行なってきました.この辺りは,日本でも最大のユビソヤナギの自生地です.4年生が研究テーマとして行なっています.当年生実生を含めて,4日間で1ha以上の河川敷の実生を調査しました.1万個体以上の実生をチェックしました.天気の悪い日もありましたが,一日中根気よく続けました.調査終了後は,冷えた体を温泉で温めました.
2019.8.26
只見町沼ノ平総合学術調査で,ブナ天然林の植生調査を行なってきました.樹齢200年を超えるブナの大木が分布しています.この地域は大規模な地滑りが常時発生しており,地形図では平らな地形でも,実際にはかなりの頻度で地滑りによる地形の凹凸が見られて,あちこちに亀裂による溝が見られます.その影響と積雪の効果によってブナの幹も曲がりくねっています.私の研究室の学生を含めて10名程が参加しましたが,卒業生のMくんやIさんも参加してくれて賑やかな調査となりました.
2019.8.4
例年になく暑い夏が続いていますが,佐渡も連日30度を超えて,夜も熱帯夜が続いています.本日,スコットカップ第3戦のオープンウォータースイミングが佐和田の浜で開催され,制限時間内に完泳しました.波もなく穏やかな海でしたので,気持ちよく泳げました.気温も高いですが,水温も30度を超え,泳いでいて熱中症になるかもしれないので,水分と塩分はしっかりとりました.8時スタートの1500mに出場しましたが,卒業生の I さんも参加していました.次は9月に行われる最終戦のトライアスロンです.
2019.6.2
新潟大学佐渡自然共生科学センターの開所シンポジウムがあいぽーと佐渡で開催されました.学長や文科省m新潟県,佐渡市の関係者の挨拶の後に,私がセンターの紹介を行いました.基調講演
は総合地球環境学研究所の中静透教授に森里海を科学するという題で講演して頂きました.その後に,女優の中嶋朋子さん,上村知世さんを招いて,「自然は感性のゆりかご」というテーマでトークセッションを行いました.これで,センターも本格的に動き出したという感じです.
2019.5.19
佐渡島のロングライド210kmを12時間で完走しました.制限時間まで15分でしたが,余裕を持ってゴールしました.前半はかなり余裕がありましたが,後半は坂道が多く,前半の貯金を使い果たしました.天気が良く気持ちのいい1日でした.これでスコットカップの第2ステージをクリアしました.次は8月のオープンウォータースイミングです.
2019.4.21
佐渡島のトキマラソンで42.195kmを4時間59分で完走しました.昨年と全く同じタイムでした.サクラが咲く中,金北山の雪景色を拝みながら,マイペースで気持ちよく走りました.エイドステーションの食べ物が美味しかったです.イチゴ(越後姫)やバナナ,オレンジ,それにクロワッサンが最高でした.演習林のTシャツを着ていたので,新潟大学の卒業生から声をかけられて,談笑しながら走りました.応援してくれたA先生,I君,H君ありがとうございました.
2019.4.5
新潟大学佐渡自然共生科学センター発足
4月1日に農学部附属フィールド科学教育研究センター演習林,理学部附属臨海実験所,朱鷺・自然再生学研究センターの3つの新潟大学の施設が組織統合され,森・里・海の研究フィールドが集約した新潟大学佐渡自然共生科学センターが誕生しました.佐渡自然共生科学センターは,スタッフが30名を超える名実ともに大きな組織です.私はセンター長としてこのセンターを切り盛りしていくことになりました.全国に,これまで森里海に関する教育研究施設はいくつかありますが,森里海が同じ流域で,同じ場所で常に顔を合わせて教育研究を行う組織は初めてです.教員も新進気鋭の若手から学会を代表する老練な研究者まで多様な構成をとっています.3施設で佐渡島の豊かな自然環境を生かした教育・研究・地域貢献・国際交流を行うのみならず,河川で繋がる森里海の自然や,社会・歴史などとの複合領域の研究を追求します.教育に関しては,農学部と理学部のフィールド科学人材育成プログラムの講義や実習を担当するとともに,文科省教育関係共同利用拠点の演習林と臨海実験所を中心として,新潟大学の学生のみならず全国の大学からのフィールド教育を受け入れます.また,海外の大学からの学生の実習を受け入れ,共同研究の実施や協定の締結を目指します.地域貢献では地元の佐渡市と連携して,世界農業遺産やジオパーク,トキ関連のツーリズムに関するガイド教育の取り組みを支援するなど,SDGsの達成を目指したシチズン・サイエンスを展開していきます.
新たなセンターの活動を円滑に進めていくためにも,大学関係者や市民の方々のご支援をよろしくお願いいたします.
2019.3.21
新潟の朱鷺メッセで行われた第130回日本森林学会大会で,日本森林学会賞を受賞しました.受賞対象となったのは、著書「水辺の樹木誌」(崎尾均,2017,東京大学出版会:ISBN:978-4-13-060235-8)です。同誌では、河川周辺に分布する様々な水辺の樹木の生活史や更新動態を30年以上にわたる長期研究において明らかにしました。
2019.3.18
神戸で開催されていた日本生態学会で第12回日本生態学会大島賞を受賞しました.30年以上にわたる水辺林の研究業績や渓畔林研究会の立ち上げ,書籍の出版などが評価されました.これを励みに,これからも水辺林の研究や保護・保全に取り組んでいきたいと思います.
2019.2.10
マダガスカル・アンタナナリボ大学のラライナ博士に,アフリカの森林管理の現状を生態学のみならず,社会,政治,土地開発などの視点からお話ししていただきます.ぜひお越しください.
2019.2.6
今年の目標を立ててみました.すでに新年は終わっていますが,春節ということでもありますので,とりあえず.楽しんでやりたいと思います.
1)佐渡自然共生科学センターの立ち上げ
組織の立ち上げは最初が大切ですので,目的と手段を誤らないように!
2)健康を維持すること
昨年,体調を壊しましたので,健康管理には十分注意すること
3)スイスやマダガスカルとの研究交流を進めること
4)今年こそ論文を4本出版すること
私が2本,学生が2本
5)水辺林研究の英文著書をSpringerから出版すること
6)佐渡長距離系イベントのグランドスラムの3連覇に挑むこと
7)只見町のユネスコエコパークの発展に寄与すること
8)多くのステージで音楽を披露すること
9)英語のスキルアップを行うこと
2019.1.27
3月に2つの学会で受賞が決まりました.生態学会では大島賞を受賞することになり3月18日に神戸の国際会議場で授賞式と受賞講演を行います.これは長年にわたる水辺林の研究が評価されたものです.また,2017年に東京大学出版会から出版した「水辺の樹木誌」で森林学会賞も受賞する予定で,3月21日に朱鷺メッセで授賞式と受賞講演を行います.
2019.1.1
新年,おめでとうございます.今年もよろしくお願いします.今年は4月に佐渡島にある新潟大学の3施設である演習林,臨海実験所,朱鷺自然再生学研究センターが統合され再出発します.農学部附属FC佐渡ステーションは,全学施設の佐渡自然共生科学センター演習林となります.文科省教育関係共同利用拠点は引き続き継続します.ご支援のほど,よろしくお願いいたします.
2018.12.29
今年の一年を振り返ってみました.年始に立てた志はどうだったでしょうか.
1)佐渡演習林の教育関係共同利用拠点の実習をより充実させること
海外の大学の実習も行い,国際化が一段と進みました.
2)佐渡3施設の統合を円滑に行うこと
この年末になって,スタッフの充実と施設の充実が見えてきました.
3)スイスやジョージアの大学と共同研究を推進するために研究費を獲得すること
研究費の確保はなりませんでしたが,論文出版や研究は徐々に進んでいます.
4)論文を4本出版すること、そのうち1本は自分で書くこと
目標には程遠く,大学院生が1本書くにとどまりました.
5)水辺研究の著書の編集・出版契約を出版社から取り付けること
秩父の渓畔林の研究成果をSpringerから出版できることになり,編集にかかりました.
6)佐渡長距離系イベントのグランドスラムの連覇に挑むこと
トライアスロンを含む4つのイベントを完走し,スコットカップを受賞しました.
7)只見町のユネスコエコパークの発展に寄与すること
沼ノ平総合学術調査団長として,精力的に調査を行いました.また,伊南川の河畔林の調査も進めました.1月27日に只見町でその成果を発表します.
8)多くのステージで音楽を披露すること
グループで公演はしませんでしたが,ポーランドとマレーシアでケーナを披露しました
9)英語のスキルアップを行うこと
なかなか上手くなりませんが,Japanese Englishで恥ずかしげもなく喋っています.
11月7−12日,15とマレーシアの森林の見学に行ってきました.国際農学シンポジウムが13−14日にプトラ大学で開催された機会を利用して,2000mの山岳地帯から海岸林まで様々なタイプの森林を訪れました.Cameron Highlandでは,2000mの標高にシャクナゲなどの雲霧林が分布し,低山地帯ではフタバガキ科の樹木が多く見られました.マングローブやPeat swamp forest,海岸林の再生現場も訪れ,参加した学生にとっては,熱帯雨林を知る上で貴重な経験になったと思います.今回はプトラ大学森林学部の先生に同行していただき,現地ではフォレスターの案内で森林を見学できたので,有意義な研修になりました.
2018.10.1
・大学院博士課程の中野君が投稿していた論文がPlant Ecologyにacceptされました.おめでとうございます.これで昨年のPlant Ecologyと合わせて国際誌に2本の出版になりましたので,博士課程の学会誌への出版は十分にクリアーすることになります.査読の段階でかなり厳しい指摘を受けましたが,粘り強く押し切りました.
The regeneration mechanism of Pterocarya rhoifolia population in the heavy snowfall region of Japan.
2018.9.2
・佐渡トライアスロンが開催され,Bコース(スイム2km,バイク108km,ラン21km)を時間内に完走しました.これで,佐渡の長距離イベントの4戦目をクリアーし,スコットカップを受賞しました.
2018.8.5
・佐渡のオープンウオータースイミングが開催され,1200mを完泳しました.佐渡研究室のI君とH君も完泳しました.朝から風と波があり,1500mが1200mに短縮され,コースも岸寄りに変更になりました.前が見えないぐらいの高さがあり,少し波酔いになりました.佐渡の長距離イベントグランドスラムのスコットカップの3戦もクリアーして,いよいよ9月は最終ステージのトライアスロンです.
2018.7.26
国際植生学会でアメリカのモンタナ州を訪れました.グレイシャー国立公園の高山帯で,トウヒやモミの仲間が森林限界を形成しています.手前は,黄色いカタクリ(Erythronium grandiflorum)で雪解け後,すぐに咲いて来ます.樹木学も見てください.
2018.6.22
・18日からZelkova & Pterocaryaプロジェクトのワークショップでポーランドに来ています.会議では遺存種や希少種の生態や保護などについて発表があり活発な議論が行われました.ケヤキとサワグルミ だけではなくモミやナラについての発表もあり,私はヨーロッパや北米で絶滅したカツラの生活史について話しました.詳しくは,学会・研究会をご覧ください.
2018.6.4
・10年ぶりの富士山に行ってきました.大学4年生の卒業論文のテーマにしてから40年目です.この40年間にどれだけ森林限界の動態が変動しているか調査するのが楽しみです.7月には静岡大学と共同で学生たちと調査に向かいます.
2018.5.30
・ユネスコエコパークに登録されている,福島県只見町の沼ノ平で森林の植生調査を行ってきました.沼ノ平は浅草岳の山麓に位置し,高い頻度で地滑りが生じています.ブナを優占種とする森林が広がっていますが,湿地や沼が分布しており,水辺植生も見られます.この地域において総合学術調査が昨年から始まっています.今回は,学生たちと雪解け直後の沼ノ平で,スミレ・ツツジ類や春植物の調査を行いました.
2018.5.20
・佐渡ロングライドに出場して,佐渡島1周210kmを自転車で完走しました.今年は,崖崩れなどで,山越えのコースに変更されるなど,完走には困難が予想されましたが,以外にあっさりと完走できました.佐渡研究室のN君も,130kmの部に出場し完走しました.
2018.5.6
・標高1000mを超える八ヶ岳山麓の林床には,サクラソウ・イカリソウ・ヒトリシズカなどの植物が満開です.マルハナバチが花を求めて飛び回っています.この辺りもニホンジカの密度が高く,昼間,車を運転していて衝突しそうになりました.耕された畑の中を走り回って森の中に消えました.
2018.4.26
・福島県只見町伊南川ではヤナギが花盛りです.ユビソヤナギは4月上旬,引き続きオ
ノエヤナギ,四月下旬はシロヤナギです.今年は暖かいので開花も早まっています.
2018.4.20
・佐渡島のトキマラソンで42.195kmを4時間59分で完走しました.佐渡研究室の学生
もフルマラソン2人,ハーフを3人が見事に完走しました.
2018.3.30
・2月下旬から1週間,オーストラリアのタスマニア島に行って来ました.初めて見る南極ブナ
(Nothofagus cunninghamii, Nothofagus gunnii)の森林や,日本のスギとほとんど同じ形態のキン
グ・ビリー・パイン(Athrotaxis selaginoides),様々なユーカリなどの樹木に出会いました.
2018.1.8
・今年も新年の目標を立てて見ました.昨年とほとんど変わりませんが,目標なくして
結果なしです.すでに年初めに実現できた目標もあります
1)佐渡演習林の教育関係共同利用拠点の実習をより充実させること
2)佐渡3施設の統合を円滑に行うこと
3)スイスやジョージアの大学と共同研究を推進するために研究費を獲得すること
4)論文を4本出版すること、そのうち1本は自分で書くこと
5)水辺研究の著書の編集・出版契約を出版社から取り付けること
6)佐渡長距離系イベントのグランドスラムの連覇に挑むこと
7)只見町のユネスコエコパークの発展に寄与すること
8)多くのステージで音楽を披露すること
9)英語のスキルアップを行うこと
2017.12.31
・今年の目標を振り返って見ました。それなりに実現できました。目標は大切ですね。
1)佐渡演習林の教育関係共同利用拠点の2期のスタート。まあまあかな。
2)佐渡3施設の統合に向けた議論で、良い方向を見出すこと。雲の中です。
3)スイスやジョージアの大学と共同研究を推進。発展の糸口が見えてきた。
4)論文を4本出版、そのうち1本は自分で。3本全て共著でした。
5)昨年執筆した書籍を、出版にまで持って行くこと。7月に出版しました。
6)次に執筆する書籍の出版社を決めること。Springerからの出版が決まりそう。
7)佐渡長距離系イベントのグランドスラムに挑戦すること。達成しました。
8)多くのステージで音楽を披露すること。いまいちでした。
2017/9/28
・下記の論文が掲載されました。
K Sugahara, Y Kaneko, S Sakaguchi, S Ito, K Yamanaka, H Sakio, K Hoshizaki, W Suzuki, N Yamanaka, Y Isagi, A Momohara & H Setoguchi (2017.7) Quaternary range-shift history of Japanese wingnut (Pterocarya rhoifolia) in the Japanese Archipelago evidenced from chloroplast DNA and ecological niche modeling. Journal of Forest Research 22(5):282-293.
2017.9.3
・佐渡トライアスロンBに出場し、完走しました。また、この完走で佐渡長距離系イベント(マラソン・ロングライド・スイミング・トライアスロン)のグランドスラムを達成し、スコットカップを受賞しました。
2017.9.1
・先日放送した『屋久島 伝説の超巨大杉』の再放送が決まりました。まだ見ていない方はぜひご覧下さい。結構映っていました。
9/3(日) 16:00〜 NHK総合TV(全国)
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/92919/2919558/index.html
それから、同じ日に、佐渡トライアスロン国際Bに出場する予定です。佐渡テレビが終日放送し、インターネットでも実況中継される模様です。ゼッケンナンバーは、3569ですので、どこを通過したなど確認できるようです。
2017.8.29
・屋久島伝説の超巨大杉の画像をアップしました。
2017.8.6
・NHK総合テレビに出演します。屋久島の天然スギの巨木に関するインタビューです。
8月15日(火)22:00~ NHK総合テレビ(全国)
『大捜索ドキュメント 屋久島 ”伝説の超巨大杉”』
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/9999/2919558/index.html
2017.7.26
・東京大学出版会から、「水辺の樹木誌」を出版しました。ヤナギ類、サワグルミ、カツラ、シオジなど水辺に分布する様々な樹木の生活史や水辺の撹乱などを扱っています。土石流、洪水、ハリケーン後の更新に関しては、これまで知られていなかった新たな知見も掲載しました。私の研究室の卒業生が行なった佐渡の話題も入っています。大学のテキストや河川・森林技術者、自然保護に携わっている方にお勧めします!
2017.6.18
・本日からイタリアのパレルモで開催される国際植生学会と、その後、スイスのジュネ
ーブ周辺で開催されるAnnual meeting of the Zelkova/Pterocarya network に参加のために大学院
生のN君と出かけます。国際植生学会では、富士山の樹木限界の動態について30
年間の研究成果を発表します。また、シチリア島に分布する低木性のケヤキも見てく
る予定です。スイスでは、共同研究者のKozlowskik教授の開催するミーティングでサ
ワグルミの研究に関して、昨年、Plant Ecologyに掲載されたN君の論文内容と、今後の
サワグルミ属の比較研究について、意見交換する予定です。2015年の夏に、Kozlowski
教授の家族を秩父の渓畔林のサワグルミ林に案内したところから始まった交流もしだ
いに共同研究に発展してきました。昨年の夏には、ジョージア(グルジア)において
ミーティングが開催されて、コーカサス・サワグルミを見てきました。今後は、研究
費の取得によって本格的な国際共同研究に発展していければと考えています。
2017.6.17
・東京大学出版会から出版する「水辺の樹木誌」の内容がすでに下記のようにHPで公開
されています。
ナチュラルヒストリーシリーズ 水辺の樹木誌
ISBN978-4-13-060235-8, 発売日:2017年07月下旬, 判型:A5, 256頁,税込4752円/本体4400円
内容紹介
失われゆく豊かな生態系――水辺林.上流から下流まで河川に沿って分布する渓畔
林,河畔林,湿地林など,さまざまな水辺林に生きるカツラ,ヤナギ類,ハンノキ,
そして外来樹種ニセアカシアなどの生活史をはじめ生態学的な特徴をとらえて,水辺
林の保全について考える.
主要目次
第1章 水辺林とはなにか――流域に生きる
第2章 樹木の生活史――水辺に適応する
第3章 樹木の共存――時空の狭間に生きる
第4章 水辺の攪乱――ストレスに耐える
第5章 外来樹種――水辺に侵入する
第6章 水辺林の保全――次世代へ伝える
2017.6.7
・来月、「水辺の樹木誌」を東京大学出版会から出版できる見通しになって来ました。
水辺林を構成する樹木の生活史を中心に据え、水辺の樹木の共存、大規模撹乱の影
響、外来種ハリエンジュの生態と管理、水辺林の保全と再生など、私がこれまで研
究して来た内容をベースにしています。2013年に企画書を出してから、丸4年目での
出版となります。大学の教科書として、また森林・河川技術者や自然保護関係者の参
考になればと思います。
2017.5.28
・屋久島で5日間、水辺林の調査を行いました。宮の浦川下流の河畔林ではサツキが川岸にライン状に分布していました。ちょうど開花期で、サツキの分布が遠くからでもよく観察できました。大川や太忠川の渓畔林はスギが優占していました。
2017.5.21
・佐渡ロングライドに出場して、制限時間内に210kmを無事に走破しました。詳しくはス
ポーツをご覧ください。
2017.5.9
奥秩父の中津川で、シオジの開花調査を行いました。シオジは雌雄異株で、昨年は雌雄ともに多くの個体が開花しました。今年は、雄個体は開花していますが、雌個体は未開花個体が目立ちます。写真の右が雄個体で大量開花、左は雌個体でほとんど咲いていません。
2017.4.23
・トキマラソンに出場して、フルマラソンを完走しました。
2017.4.5
・只見町で今年から始まる沼の平総合学術調査の打ち合わせに行って来ました。只見町
はまだ雪の中で平地でも数十センチの積雪がありました。ただ、春の訪れを告げる、
絶滅危惧種ユビソヤナギの開花が始まっていました。
2017.3.27
・鹿児島大学で開催された森林学会の演習林関係のセッションで発表して来ました。意
外と寒く、コートが必要でした。早朝散歩で城山に登り、桜島から上る朝日を拝んで
来ました。城山の植生はほとんどが常緑広葉樹です。
2017.3.16
・早稲田大学で行われた生態学会で発表してきました。佐渡研究室の教員、4年生も発
表を行いました。学会の発表も面白かったですが、ビジネスミーティングで色々成果
がありました。また、仕事が増えそうです。
2017.1.20
・今年の目標は下記の通りです。たくさん計画しました。どこまでやれるかな?
1)佐渡演習林の教育関係共同利用拠点の2期のスタートを確実に行うこと。必至!
2)佐渡3施設の統合に向けた議論で、良い方向を見出すこと。う〜〜ん?
3)スイスやジョージアの大学と共同研究を推進すること。研究費を獲得しなきゃ。
4)論文を4本出版すること、そのうち1本は自分で書くこと。老体に鞭打って!
5)昨年執筆した書籍を、出版にまで持って行くこと。原稿ができてからが大変!
6)次に執筆する書籍の計画を立て、出版社を決めること。引き受けてくれるかな?
7)佐渡長距離系イベントのグランドスラムに挑戦すること。参加の抽選が鬼門!
8)多くのステージで音楽を披露すること。下手ですが、どこでも行きますよ。
2017.1.15
・大学院後期課程在学中の中野くんの論文がPlant Ecologyにon lineされました。おめでとう
ございます。サワグルミの形態や萌芽量を積雪環境との関係から明らかにしました。
Yosuke Nakano and Hitoshi Sakio Adaptive plasticity in the life history strategy of a canopy tree species,
Pterocarya rhoifolia, along a gradient of maximum snow depth. DOI 10.1007/s11258-016-0698-2
2017.1.1
・新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。昨年の正月に立てた目標
ですが、一つ目の佐渡演習林の教育関係共同利用拠点の2期目への挑戦は無事に認
定されました。二つ目は、これまでの研究成果を少なくとも4つの論文を出版する
ことは、アクセプトを入れると4つになりました。三つ目は書籍の執筆ですが、な
んとか書き上げて出版社に原稿を送りました。四つ目は佐渡トライアスロンへ出場
し、無事フィニッシュしました。ということで、ほぼ、目標を達成しました。今年の
目標は、この正月によく考えて立てたいと思います。目標を持って生きるということ
がいかに大切かということを実感した一年間でした。
2016.12.31
・大晦日に嬉しい連絡がありました。大学院生の中野くんが投稿していたNakano,Sakio・
Adaptive plasticity in the life history strategy of a canopy tree species, Pterocarya rhoifolia, along a gradient of
maximum snow depthがPlant Ecologyにアクセプトされました。最後まで諦めずによく頑張
ったと思います。おめでとうございます。
2016.12.23
・今年は佐渡の真野にある尾畑酒造と連携を試みま
した。酒蔵には欠かせない杉玉に使用するスギの
枝を提供したことと、学校蔵というプロジェクト
に使用する天然スギの材をリキュールの材料とし
て使用していただいたことです。地域との連携は
大学の重要な課題ですが、まずは小さなことから
交流して行くことが大事です。
2016.12.12
・秩父市浦山の渓流沿いの渓畔林再生試験で植栽した苗木の成長量調査を行いまし
た。1993年に植栽したシオジ・オニグルミ・トチノキは大部分が消失していました
が、10mを超えるサイズに成長した個体もありました。
2016.12.11
・東京大学秩父演習林影森祭りで、グルーポ・ティエラの一員としてフォルクローレ演
奏に参加しました。
2016.12.3-4
・福島県只見町の伊南川でヤナギ林の調査を、3年生と行いました。1haのプロット内
の樹木の直径を図るとともに、ユビソヤナギとシロヤナギに設置してあったデンド
ロメーターの測定を行いました。12月というのに、調査で汗ばむような陽気でし
た。
2016.11.25-26
・岐阜大学の位山演習林で開催されている第25回渓畔林研究会に参加しました。4年生
の二人が発表しました。エクスカーションでは、針葉樹の天然林を訪れました。沢
沿いには、サワラ、それから尾根に向かってアスナロからヒノキへと変わっていきま
す。サワラの稚樹は地面を這っていて、伏状更新しているようです。
2016.11.15
・約20年前に秩父の渓流周辺に植栽した苗木の直径と樹高の測定を行いました。サ
ワグルミはすでに20m近くに達し、造林の効果がありましたが、同時に植栽したトチ
ノキやシオジは大部分が枯死していました。
2016.11.2
・奥秩父の中津川のシオジ林で結実調査を行いました。翌日からは、5年ぶりの毎木
調査で約1000本の樹木の直径を測定しました。
2016.10.23
・大阪産業大学で植生学会が開催されました。翌日は、奈良の大台ケ原の植生観察に
参加しました。ブナ林だけでなくヒノキの天然林など興味あるエクスカーションで
した。
2016.10.10
・只見町の沼の平で来年からの総合学術調査の下見をしました。短期間に地滑りが生
じている地形で、それに対応した植生の変化も興味あります。
2016.9.29
・北海道の名寄で演習林協議会の総会が開催されました。翌日は、北海道大学の雨龍
演習林を視察しました。
2016.9.18
・秩父の大山沢でモニタリングサイト1000の毎木調査を、土砂降りの雨の中行いまし
た。4年生の伊藤菜美さんが参加しました。
2016.9.4
・佐渡トライアスロンに出場し、国際Bタイプ(スイム2km、バイク105km、ラン21.1km)
を完走しました。初めてのトライアスロンでいきなりミドルディスタンスに出場し
ましたが、最後までマイペースを保ち続けたことが完走につながりました。詳しく
は、趣味・スポーツをご覧ください。
2016.8.28
・9月4日(日)は佐渡トライアスロンです。私は初めてのトライアスロンで国際Bタ
イプに出場します。スイム2km、バイク105km、ラン21.1kmの長丁場です。佐和田の浜
で泳いで、両津に行き、南岸を小木まで行き、真野を通って小佐渡を一周します。
2016.8.7
・佐渡オープンウォータースイミングに出場し、見事、制限時間内に完泳しました。
昨年は1kmに出場しましたが、今年は、9月に出場予定のトライアスロンのトレイニ
ングを兼ねて、2kmの部に出場しました。
2016.7.7
・7月4日から7日までジョージアのトビリシで開催された Relict trees in peril :
conservation challenges and research projects across EurasiaのWorkshopに大学院生の中野君と参
加しました。エクスカーションではZelkova carpinifoliaの森林や、黒海沿岸のPterocarya
fraxinifoliaやAlnus barbataの湿地林を見学しました。今回は日本のサワグルミPterocarya
rhoifoliaについて講演しましたので、興味を持って聞いてもらうことができました。
2016.6.21
・13日から国際植生学会でブラジルに来ています。Cerradoの植生を観察しています
が、日本とは全く異なる植生で、植物も全て初めて見るものばかりです。現在は、
乾季で、朝夕は10度くらいまで冷え込む日もありますが、日中は30度を超えて
かなり暑いです。口頭発表も行いましたが、かなり良い反響でしたが、質疑応答に
苦労しました。
2016.5.14
・静岡自然環境研究会の講演会で「佐渡の自然」について天地人をテーマに話をし
ました。その後には、トレイルランナーでトランスジャパンアルプスレースの3
連覇を成し遂げた望月将吾さんも講演されました。NHKで報道されたビデオを含
めて、元気の出る話題でした。
2016.4.17
・佐渡トキマラソンのフルマラソンに出場しましたが、暴風雨のためにレースは、
私が35kmほど走ったところで中止になりました。レースが途中で中止になった
ことは初めての体験でした。
2016.4.5-6
・福島県只見町にユビソヤナギの開花調査に行きました。ちょうど満開でした。昨
年の同時期は、積雪が1m近くあったのに、今年はすでに融けて平地で全く見ら
れませんでした。シロヤナギもすでに芽吹きが見られ、例年よりは半月ほど早く
植物が動いているようです。フクジュソウも満開でした。
2016.3.27-28
・日本大学で森林学会開催され参加しました。私は、シンポジウムで演習林の共同
利用拠点の取り組みについて報告しました。
2016.3.20-24
・仙台の国際センターで開催された日本生態学会に参加しました。佐渡研究室から
は、教員・学生全員が発表を行いました。この学会の間に東北大学の植物園を訪
問しました。中間温帯林のモミ林が見られました。また、学会中には、ユネスコ
エコパーク計画委員会も開催され、只見エコパークの様子も報告しました。
2016.3.4
・只見町第7次振興計画の委員会に出席しました。今回が最終の委員会でしたが、
答申案がまとまらず、議長一任となりました。普通の市町村であれば、アセスに
委託して作成するようですが、只見町は、職員や町民で議論して作り上げていま
す。ユネスコエコパークに登録された街だけあると思いました。このような住民
参加が将来の只見町にきっとプラスになると思います。
2016.2.22
・只見町第7次振興計画の委員会に出席しました。
2016.1.14
・新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年の佐渡は雪が少
なくちらほらしている程度です。新年に今年の目標を立てました。一つは、佐
渡演習林の教育関係共同利用拠点の2期目への挑戦です。二つ目は、これまでの
研究成果を論文化すること、少なくとも4つは出したいです。三つ目は書籍の執
筆です。四つ目はくじ運があるのでやれるかわかりませんが、トライアスロンへ
の挑戦です。目標を持ってやりたいと思います。
2015.12.4
・秩父の東大演習林で、シオジの成長量の調査を行いました。12月なのに、とて
も暖かく、冬とは思えない天候でした。前夜は、日本3大曳山祭りの秩父夜祭り
を見学しました。6台の屋台が練り歩く壮大な祭りでしたが、30年前に見た時
のような祭りの雰囲気はなく、道路も整然と規制が行われ、少し物足りなく感じ
ました。
2015.11.27
・秩父の東大演習林の利用者の発表会があり、シオジの26年間の開花周期につい
て講演を行ってきました。
2015.11.27-30
・福島県只見町で伊南川河川の地形測量を行ってきました。今年の夏の洪水で、永
久コドラートの杭が消失したために、再設定を行いました。また、地盤高の変化
を調べるためにレベル測量を行いました。雨が降りしきる寒い調査でしたが、何
とか終えることができました。風邪をひかないように温泉で体を温めて、民宿へ
帰りました。
2015.11.8
・屋久島離島開発総合センターで開催された第24回渓畔林研究会において「豊か
な水辺林を未来に」という題で、基調講演を行いました。翌日は、屋久杉ランド
や宮浦川の渓畔林のエクスカーションに出かけました。河川の高位砂礫地には、
ツツジ科のサツキが一列に並んだ「サツキライン」が見られました。
2015.11.7
・屋久島離島開発総合センターで開催されてた第3回屋久島学ソサイエティ学会の
「黒潮がつなぐ古代杉の世界」のセッションで佐渡島の天然スギの生態について講
演しました。隠岐島の天然スギや年輪年代学、花粉分析などの話もありました。
2015.10.24
・福島県只見町で只見町ブナセンター講座「ニセアカシアの生態と管理ーニセアカ
シアの脅威ー」の講演を行いました。ニセアカシアが日本でどのように拡大して
いったかについて、生活史との関係から話をしました。また、伊南川で今後、ニ
セアカシアがどのような影響を与えていくかについても推論しました。笑いのあ
る1時間半を楽しみながら講演しました。
2015.10.11
・2015年度植生学会賞を受賞しました。 水辺林の生態解明と再生・復元にたいす
る取組みが評価されたものです。授賞式は,高知大学で開催された植生学会第20
回大会で行われ、受賞講演を行いました。
2015.10.3
・佐渡演習林の60周年記念式典が、あいぽーと佐渡において行われました。渡邉
剛志農学部長から式辞、新潟大学高橋姿学長から挨拶が述べられました。そして
土生木茂雄文部科学省高等教育局視学官、佐々木稔新潟県佐渡地域振興局長、甲
斐元也佐渡市長から祝辞がありました。佐渡研究室の卒業生も駆けつけてくれま
した。
2015.9.26
・2015年度植生学会賞の受賞が決まりました。これまで受賞は幾つかありました
が、学会の最高の賞をいただくのはこれが初めてです。授賞式は植生学会が開催
される10月11日に高知大学で行われます。
2015.9.6-9
・日本植物学会の実行委員として、アルバイトの学生たちと学会の裏方に徹しまし
た。佐渡研究室の学生もアルバイトとして活躍してくれました。
2015.9.5
・日本植物学会79回大会公開シンポジウム「佐渡島の自然環境と植物」が開催さ
れ、「佐渡島の植物相の多様性」という題で講演しました。阿部先生は「ユキツ
バキとヤブツバキが共に生きる島 —植物の形と系統のはなし」、卒業生の宮島さ
んは「牛の林間放牧と草地の生態」、教え子の小林君は「雪が育むブナの森の植
物たち」という題で興味あるはなしをしてくれました。
2015.8.21
・4日間の樹木学実習が終了しました。最初の2日間で100種の樹木の標本を作成
し、名前を調べました。3日目は、私が演習林で1種ずつ樹木について解説を行
いました。その中で、私自身も新たな知見を得ることができました。参加した学
生の皆さん、ご苦労様でした。
2015.8.2
・佐渡オープンウォータースイミングで1kmを37分56秒で完泳しました。
2015.7.18
・チェコで開催される国際植生学会に参加しました。Changing patterns of
fluctuation in the flower and seed production of Fraxinus platypoda over
27 yearsという題で1分間のLightning プレゼンとポスターセッションを行いま
した。
2015.6.9
・新潟県森林研究所で「水辺林の研究ー県の研究機関における研究者の歩みー」と
題して講演を行ってきました。論文を書くことの意義や県の研究者の生存戦略に
ついてコメントしました。
2015.6
・只見町の伊南川流域でハリエンジュ(ニセアカシア)の分布調査を行いました。
この外来樹種の分布には、緑化や河川工事など人間活動が大きく関わっているこ
とがはっきりわかりました。
2015.5
・只見町の伊南川でヤナギの開花調査を行ってきました。また、ヤナギの実生更新
の調査も行い、河川におけるヤナギの更新パターンの新たな知見を得ることがで
きました。
2015.4
・佐渡トキマラソンで42.195kmを4時間56分20秒で完走しました。
2015.3
・佐渡研究室の宮島伸子さんが第62回生態学会大会で、
秀ポスター賞を受賞しました。
佐渡島の林間放牧縮小が半自然草原の 植生遷移に与えた影響
2015.2
・日本緑化工学会誌に総説(北米大陸におけるアジア由来の侵略的木本外来種・ナ
ンキンハゼの現状:共著)が受理されました。
2015.1
・一年の計を立てました。今年は、水辺の樹木学に関する本を執筆したいと考えて
います。
・日本緑化工学会誌に論文(侵略的外来種ハリエンジュ(Robinia pseudoacacia L.) 若齢林の伐採後の刈り取りによる管理:共著)が受理されました。これで、2月
号にハリエンジュ関係の3つの論文が掲載されることになります。
2014.12
・日本緑化工学会誌に社会人博士課程の中野陽介君の執筆したコラム(緑化植物
ど・こ・ま・で・き・わ・め・る サワグルミ)が掲載されました。
・日本緑化工学会誌に総説(なぜハリエンジュは日本の河川流域で分布を拡大した
のか?:単著)と論文(巻き枯らしによるハリエンジュの管理:筆頭)が受理さ
れました。
・日本森林学会誌に修士を修了した長島崇史君が投稿した論文(台風と積雪がスギ
のクローン構造に与える影響)が受理されました。
2014.11
・台湾花蓮市の東華大学で開催された第4回台湾−日本エコロジーワークショップで
ポスター発表を行いました(Is the flowering of Fraxinus platypoda
synchronized between female and male trees? )。
2014.10
・植生学会第19回大会が新潟の朱鷺メッセで開催され、大会会長として運営に関
わりました。大会前後に佐渡演習林で行われた現地研究会も担当しました。
2014.10
・北海道教育大学の並川先生が佐渡を訪れ、ブナ林の共同調査を行いました。
2014.9
・福島県只見町で伊南川の河畔林の調査を学生と行いました。
2014.8
・オーストラリアのパースで開催された国際植生学会(IAVS)で福島県の只見町で
おこなっている河畔林の調査結果を口頭発表しました(Riparian willow forest
regeneration following a large flood)。
2014.7
・福島県只見町で伊南川の河畔林の調査を学生と行いました。
2014.6 祝 只見ユネスコエコパーク登録
・日本の中でも豪雪地帯である只見町が6月にユネスコエコパーク(BR)に登録さ
れました。日本を代表するブナ林や雪崩が形成する山地地形、ユビソヤナギを代
表とする水辺林、また、自然の恵である山菜や魚など一度は行ってみたいところ
です。これらの自然を展示しているブナセンターもあり、子どもも楽しめます。
2014.4
・佐渡トキマラソンで42.195kmを4時41分43秒で完走しました。
2014.3
・埼玉県大宮ソニックシティで開催された第125回日本森林学会大会でポスター発
表を行いました(結実調査はシードトラップそれとも双眼鏡?)。
・広島で開催された第61回日本生態学会でポスター発表を行いました(強度間伐に
よる林床植生の回復-伐採 VS 巻き枯らし-)。